社会福祉士をめざす方の中には、介護福祉士資格をお持ちの方も多いと思います。
言うまでもありませんが、介護福祉士より社会福祉士の試験問題の方が圧倒的に難しいので、介護福祉士試験の知識では足りません。
どの程度難しいかは合格率に現れています。
国家試験合格率
社会福祉士 30%
介護福祉士の資格をお持ちの方なら、合格率が7割しかないことに驚かれるかもしれません。
あの程度の問題なら9割以上の合格率でもいいような気がします。
おそらく全く勉強せずに受験する人が一定数いるのでしょう(私が受験した時は、実技試験で不合格になる人はまあまあいました)。
同じ理由で、社会福祉士試験も全く勉強せず記念受験する人が毎年一定数います。
つまり、合格率30%はそのような人も含めての数値なのであまり恐れる必要はありません。
ただ、それでもしっかり勉強しないと解けない問題がほとんどなので、社会福祉士を目指すなら努力が必要です。
逆に言えば、しっかり勉強しないと取得できない資格だからこそ意味があると思います。
過去問
介護福祉士と社会福祉士の過去問を比較してみましょう。
介護福祉士 第32回 問題2
利用者の意思を代弁することを表す用語として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 インフォームドコンセント(informed consent)
2 ストレングス(strength)
3 パターナリズム(paternalism)
4 エンパワメント(empowerment)
5 アドボカシー(advocacy)
選択肢5が正解です。
間違うわけありません。
この問題を間違う人は全く勉強していない人です。
社会福祉士 第32回 問題94
アドボカシーに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 ケースアドボカシーとは、クライエントと同じ状況に置かれている人たちの権利を守るために、新たな制度を開発する活動である。
2 コ―ズアドボカシーとは、クライエントの権利を守るために、法的な手段を用いる活動である。
3 セルフアドボカシーとは、クライエントが自らの権利を主張していく活動である。
4 シチズンアドボカシーとは、同じ課題を抱えるクライエントの代弁や制度の改善・開発を目指す活動である。
5 リーガル・アドボカシーとは、一人のクライエントの安定した生活を復権させる活動である。
選択肢3が正解ですが、介護福祉士より1段階掘り下げた問題になっています。
実際社会福祉士の試験には介護福祉士のような単純暗記で正解できる問題は少なく、試験中に考えなければならないような問題も多くなっています。
なので、社会福祉士を目指す方はぜひ、試験に合格しさえすればいいという学習方法ではなく、社会福祉士になってから活きる知識を身に着けようとがんばってみてください。
せっかく貴重な時間を割いて勉強するわけですから。
不合格だったとしても、さらに1年間勉強できると思って。
下の記事から順番に読み進めて行ってください。
順番に150記事程読み進めれば、合格に相当近づくことができます。

がんばるんだよ~!
「社会福祉士国家試験 学習方法指南」からスタートです。

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