「ニード論」ブラッドショーの4つのニード

ニード論 すぐ覚えられる各論
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ブラッドショー(Bradsbaw,J.) が提唱した4つのニードを覚えましょう。

ブラッドショーの4つのニード

フェルトニード(感得されたニード、自覚ニード)

フェルト(felt)は「感じる(feel)」の過去分詞形で、「感得された」という意味なので、本人が自覚しているニードや欲求のことを指します。

ノーマティブニード(規範的ニード)

ノーマティブは「規範的」という意味なので、価値基準や科学的判断に基づく絶対的基準によるニードのことを指します。

ソーシャルワーカーがクライエントに面談するまでもなく、一般論的に分かる要求などです。

エクスプレストニード(表明ニード)

エクスプレスト(expressed)は「表明された」という意味で、クライエントが他人にわかるように表明したニードのことです。

コンパラティブニード(比較ニード)

コンパラティブは「比較する(compare)」の形容詞です。

人や他の集合体の状態との比較によってニードの有無を判定することです。

三浦文夫のニード

ついでに三浦文夫のニード論も覚えておきましょう。

貨幣的ニードと非貨幣的ニードです。

貨幣的ニード……金銭給付によって充足されるニード
非貨幣的ニード…金銭給付によっても充足されないニード

過去問

第31回 問題105

ブラッドショウ(Bradshaw,J)のニード類型論に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 規範的ニードは、同じ特性を持つ別の人や地域などとの比較により明らかにされる。
2 規範的ニードは、「望ましい」基準との対比において、専門化や行政官などが存在を認めたニードを指す。
3 規範的ニードは、クライエントとの契約によってその内容が定まる。
4 比較ニードは、クライエントによって体感的に自覚される。
5 比較ニードは、その存在が社会的に認知されているニードを指す。

1 規範的ニードは、同じ特性を持つ別の人や地域などとの比較により明らかにされる。
これは比較ニードの説明です。

2 規範的ニードは、「望ましい」基準との対比において、専門化や行政官などが存在を認めたニードを指す。
これが正解です。

3 規範的ニードは、クライエントとの契約によってその内容が定まる。
クライエントとの契約ではなく、専門化が判断して見出すニードです。

4 比較ニードは、クライエントによって体感的に自覚される。
これはフェルトニードの説明です。

5 比較ニードは、その存在が社会的に認知されているニードを指す。
これはエクスプレストニードの説明です。

第29回 問題27

個人の福祉ニードに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 利用者のフェルト・ニードとは、専門職が社会規範に照らして把握する福祉ニードのことである。
2 人々の心身機能の状態が同一であれば、福祉ニードも同一である。
3 経済的な福祉ニードは、相談援助の対象とならない。
4 サービス供給体制の整備に伴い、潜在的な福祉ニードが顕在化することがある。
5 福祉サービスの利用を拒んでいる人の福祉ニードは、専門職の介入によって把握されることはない。

1 利用者のフェルト・ニードとは、専門職が社会規範に照らして把握する福祉ニードのことである。
これはノーマティブニードの説明ですので間違いです。

2 人々の心身機能の状態が同一であれば、福祉ニードも同一である。
そんなことはありません。

3 経済的な福祉ニードは、相談援助の対象とならない。
経済的な福祉ニードも相談援助の対象になります。
生活保護のケースワーカーの相談援助などが典型です。

4 サービス供給体制の整備に伴い、潜在的な福祉ニードが顕在化することがある。
これが正解です。

5 福祉サービスの利用を拒んでいる人の福祉ニードは、専門職の介入によって把握されることはない。
そんなことはありません。
福祉サービスの利用を拒んでいる人のもとに出向いてニーズを掘り起こすこと(アウトリーチ)も専門職の仕事です。

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