<出版のお知らせ>

カリスマ渾身の一冊、ついに完成!
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カリスマ渾身の一冊

【ソーシャルワーカーの役割】ソーシャルサポートネットワーク&ネットワーキング

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これからの社会福祉士に求められる力

全国社会福祉協議会の地域福祉推進委員会より「社会福祉士国家試験における今後 求められる社会福祉士像について」という提言があります。その中に「これからの社会福祉士に求められる力」として以下の記載があります。

①多職種・多機関との連携
多様な地域生活課題への対応にあたっては福祉以外の分野も含めた多職種・多機関との連携が不可欠であり、ネットワーキングコーディネートファシリテーションの力が求められる。複合的な課題があったり、セルフネグレクトの状態にある、支援に対して拒否的であるなど、いわゆる困難事例に対応していくため、支援者自身が孤立することなく、支援チームをつくっていく力も重要である。
②社会資源の編成・開発
既存の制度・サービスで対応できない課題に対応するため、地域にある社会資源を把握し目的に応じて編成したり、新たに開発することが求められており、コーディネートファンドレイジングの力が必要とされている。さらに、地域生活課題への対応を施策化していくため、データを収集・分析し、行政や住民に働きかけるなど、ソーシャルアクションを展開していく力も求められる。
③住民との協働
これからの社会福祉は、社会的孤立を防ぎ、誰もが自分の役割や居場所を持っていきいきと暮らせるように支援していく必要がある。そのためには様々な出会いや交流の場、住民同士が支え合う活動等を地域に創り出していくことが求められる。こうした取り組みを進めるため、自らも生活者としての意識を持って住民と協働する、住民から学ぶ、住民の力を信頼し、それぞれの地域の取り組みを尊重しながらサポートするといった姿勢が重要である。また、福祉教育等を通じて子どもから大人まで福祉への理解を広げ、地域生活課題を「我が事」としてもらうため、プレゼンテーションファシリテーションの力が重要である。
④意思決定支援と権利擁護
誰もが当たり前のこととして地域で安心・安全に暮らせるよう、判断能力が不十分な本人に寄り添って意思決定を支援するとともに権利侵害の救済・予防を図ることが重要である。意思決定支援の考え方とともに、日常生活自立支援事業や成年後見制度、虐待対応、消費者被害対応、身寄りのない人への支援等、権利擁護に関する総合的な知識を身につけることが必要である。

カリスマくん
カリスマくん

ファンドレイジングというのは、非営利団体が社会活動を行うための資金を、個人や法人、助成金などから集める「資金調達」活動のことだよ。

ネットワーキング

ネットワーキングは、ソーシャルワーカーの重要な役割の1つです。

ネットワーキングとは、社会支援を相互に提供していくことを可能にする地域社会の構造を創り出していくこと、地域づくりのプロセスです。

カリスマくん
カリスマくん

ネットワーキングはダイナミック(動態的)な概念だよ。

ソーシャルサポートネットワーク

ソーシャルサポートネットワークとは、その人の地域生活を支えるためのネットワークのことで、ソーシャルサポート(社会生活上の支援)を提供するソーシャルネットワーク(社会関係)のことです。

フォーマルネットワーク&インフォーマルネットワーク

公的機関や医療・福祉職等によるフォーマルネットワークと、家族や友人、地域住民等によるインフォーマルネットワークがあります。

自然発生的なネットワーク&新しいネットワーク

ソーシャルサポートでは、もともとあるネットワークに関与していく場合と、新しいネットワークを形成する場合があります。

・自然発生的に存在するサポートシステム:家族や隣人など
・意図的に作られるサポートシステム:セルフヘルプグループなど
・社会制度化されているサポートシステム:公的制度や公的機関など

ソーシャルワーカーの役割

ソーシャルワーカーの役割には、以下のようなものがあります。

ブローカー

ブローカー(仲介者)は、クライエントに必要な資源を見つけて仲介し、結びつける役割です。

カリスマくん
カリスマくん

ブローカリングは重要なソーシャルワークだね。

エデュケーター

エデュケーター(教育者)は、クライエントに必要な情報を伝え、学習する機会を提供する役割です。

ネゴシエーター

ネゴシエーター(交渉者)は、クライエントの問題解決や必要な支援を行うために関係者と話し合い協力を求める役割です。

イネーブラー

イネーブラー(側面的援助者)は、クライエントが自身の課題に取り組み問題解決できるように支持、協力し側面的に援助する役割です。

メディエーター

メディエーター(媒介者)は、クライエントと関係者の間で葛藤が生じ調整が必要な場合に、その間に入り両者の合意を図る役割です。

アドボケーター

アドボケーター(弁護者)は、クライエントの意見や権利を代弁し、その権利を擁護する役割です。

カリスマくん
カリスマくん

ファシリテーター

ファシリテーター(促進者)は、指示を出したり方向性を導き、クライエントに自発的、能動的な行動を促す役割です。

コーディネーター

コーディネーターは、専門職間の連携を図り、連絡調整を行う役割です。

アドミニストレーター

アドミニストレーターは、組織運営の改善やニーズのフィードバックを行う役割です。クライエントの生活問題を把握・分析し、福祉サービスの課題を明らかにします。

ネットワーキングとソーシャルサポートネットワーク

過去問

第29回 問題113

ネットワーキングに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 静態的な概念である。
2 既存の所属や地域の制約の中で展開する。
3 特定の強力なリーダーに導かれる。
4 日常的な結び付きを無意図的に繰り返し使用する。
5 目標と価値を共有する。

1 静態的な概念である。
誤りです。ネットワーキングは、動態的な概念です。

2 既存の所属や地域の制約の中で展開する。
誤りです。ネットワーキングは制約にとらわれることなく展開されます。

3 特定の強力なリーダーに導かれる。
誤りです。協力なリーダーに導かれる場合もありますが、ごく普通の人々によるメンバー間の話し合いや関係性の中で形成されていきます。

4 日常的な結び付きを無意図的に繰り返し使用する。
誤りです。ネットワーキングは、無意図的ではなく意図的に行います。

5 目標と価値を共有する。
正しいです。

第32回 問題31

社会保障審議会福祉部会に設置された福祉人材確保専門委員会の「ソーシャルワーク専門職である社会福祉士に求められる役割等について」(2018年(平成30年))に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 社会福祉士には、地域課題の解決の拠点となる場づくり、ネットワーキングなどを通じて、地域住民の活動支援を行うことが求められている。
2 地域住民が主体的に地域課題を把握して解決を試みている場合は、社会福祉士はそれを見守ることに専念する。
3 地域課題の解決に必要な新たな社会資源の創出は、社会福祉士の専権的な職務である。
4 地域で表出されにくいニーズの発見は、民生委員に一任する。
5 社会福祉士は、地元の商店や営利企業との連携を控えることとされている。

選択肢1が正解です。

第35回 問題110

ソーシャルサポートネットワークに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 自然発生的なネットワーク内に関与していく場合と、新しいネットワークを形成する場合がある。
2 ソーシャルサポートを提供する組織間のつながりを強めることを第一義的な目的とする。
3 家族、友人、知人、近隣住民から提供される支援の総体と定義される。
4 インフォーマルなサポートよりも、フォーマルなサービスの機能に着目して活性化を図る。
5 情報による支援や物的手段による支援からなり、ソーシャルメディアの利用を目的としている。

1 自然発生的なネットワーク内に関与していく場合と、新しいネットワークを形成する場合がある。
正しいです。どちらもありますし、自然発生的なネットワーク内に関与してから新しいネットワークを形成する場合もあります。

2 ソーシャルサポートを提供する組織間のつながりを強めることを第一義的な目的とする。
誤りです。組織間のつながりを強めることよりも課題を抱える方々への支援の方が大事です。

3 家族、友人、知人、近隣住民から提供される支援の総体と定義される。
誤りです。このようなインフォーマルな支援だけではありません。公的機関によるフォーマルな支援もあります。

4 インフォーマルなサポートよりも、フォーマルなサービスの機能に着目して活性化を図る。
誤りです。フォーマルなサポートもインフォーマルなサポートも、どちらも重要です。

5 情報による支援や物的手段による支援からなり、ソーシャルメディアの利用を目的としている。
誤りです。ソーシャルメディアの利用は必要な手段ですが、それだけを目的としていません。

第31回 問題107

ソーシャルワークの援助過程におけるソーシャルワーカーの役割に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 ブローカーは、クライエントと必要な資源を結び付ける。
2 エデュケーターは、クライエントと社会システムの不調和から生じるニーズに対して、葛藤を解決し、調整する。
3 ネゴシエーターは、クライエントに必要な情報やスキルを学習する機会を提供する。
4 イネーブラーは、クライエントの問題解決のために利害関係のある関係者と話し合う。
5 メディエーターは、クライエントに支援、励まし、指示を与えることで、適切に課題を遂行したり、問題解決をできるようにする。

1 ブローカーは、クライエントと必要な資源を結び付ける。
正しいです。ブローカーは仲介者です。

2 エデュケーターは、クライエントと社会システムの不調和から生じるニーズに対して、葛藤を解決し、調整する。
誤りです。これはメディエーター(媒介者)の内容です。

3 ネゴシエーターは、クライエントに必要な情報やスキルを学習する機会を提供する。
誤りです。これはエデュケーター(教育者)の内容です。

4 イネーブラーは、クライエントの問題解決のために利害関係のある関係者と話し合う。
誤りです。これはネゴシエーター(交渉者)の内容です。

5 メディエーターは、クライエントに支援、励まし、指示を与えることで、適切に課題を遂行したり、問題解決をできるようにする。
誤りです。これはイネーブラー(側面的援助者)の内容です。

精神保健福祉士 第25回 問題23

次の記述のうち、ソーシャルワーカーのコーディネーターとしての役割を説明するものとして、適切なものを1つ選びなさい。
1  クライエントの生活を支援するために、専門職間の連携を図り、連絡調整を行う。
2  クライエント自身が問題を解決することを可能にするため、側面的援助を行う。
3  クライエントの問題解決に向けて、クライエントに自発的、能動的な行動を促す。
4  クライエントの権利擁護のために交渉し、クライエントを保護する。
5  クライエントの生活問題を把握・分析し、福祉サービスの課題を明らかにする。

1  クライエントの生活を支援するために、専門職間の連携を図り、連絡調整を行う。
これが正解、コーディネーターです。

2  クライエント自身が問題を解決することを可能にするため、側面的援助を行う。
これはイネーブラーです。

3  クライエントの問題解決に向けて、クライエントに自発的、能動的な行動を促す。
これはファシリテーターです。

4  クライエントの権利擁護のために交渉し、クライエントを保護する。
これはアドボケーターやネゴシエーターです。

5  クライエントの生活問題を把握・分析し、福祉サービスの課題を明らかにする。
これはアドミニストレーターです。

次の記事

次は、チームアプローチ3つのモデルについて。

【チームアプローチ】3つのモデル
この内容は主に精神保健福祉士国家試験の内容ですが、社会福祉士国家試験の専門科目にも出題される可能性があります。出題確率は低いので余裕がなければ飛ばしてOK。チームアプローチ3モデルマルチディシプリナリ・モデル(権威モデル)マルチディシプリナ...

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