カリスマが受験した第32回国家試験ではじめてSDGsについて出題され、奇問扱いでした。しかしそれ以降頻出問題となり、対策が必要になっています。
試験中にビックリしたΣ( ̄□ ̄|||)
ミレニアム開発目標MDGs
ミレニアム開発目標(Millennium Development Goals: MDGs)は,開発分野における国際社会共通の目標です。2000年にニューヨークで開催された国連ミレニアム・サミットで採択された国連ミレニアム宣言を基にまとめられました。
MDGsでは、2015年までに達成すべき8つの目標(具体的に示した21のターゲット、進捗状況を測るための60の指標)を掲げ、2015年以降は後継となるSDGsに引き継がれています。
持続可能な開発目標SDGs
持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)は、ミレニアム開発目標(MDGs)の後継として2015年の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。
SDGsは17のゴール(具体的な169のターゲット)から構成され、地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。
1:貧困をなくそう
2:飢餓をゼロに
3:すべての人に健康と福祉を
4:質の高い教育をみんなに
5:ジェンダー平等を実現しよう
6:安全な水とトイレを世界中に
7:エネルギーをみんなに そしてクリーンに
8:働きがいも 経済成長も
9:産業と技術革新の基盤をつくろう
10:人や国の不平等をなくそう
11:住み続けられるまちづくりを
12:つくる責任 つかう責任
13:気候変動に具体的な対策を
14:海の豊かさを守ろう
15:陸の豊かさも守ろう
16:平和と公正をすべての人に
17:パートナーシップで目標を達成しよう
ポイントとなる以下の3点を押さえておきましょう。
・SDGsとターゲットの達成に向けた進捗状況に関し、国内、地域、グローバルのレベルでフォローアップと検証を行う主たる責任は、各国にある(法的拘束力はない)。
・政府や市民社会、民間セクターその他、すべてのステークホルダーが貢献することを期待
(出典:国際連合広報センター SDGs よくある質問より)
過去問
第32回 問題28
国際連合が掲げている「持続可能な開発目標」(SDGs)に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 2000年に制定されたミレニアム開発目標(MDGs)の目標を破棄し、それに代わる目標を掲げている。
2 経済成長、社会的包摂、人口増加抑制策の調和が、持続可能な開発を達成するために求められている。
3 持続可能な開発の達成には、政府の手を借りることなく民間セクターによる行動が必要とされている。
4 貧困に終止符を打つとともに、気候変動や環境保護への取組も求めている。
5 目標実現に向けた進捗状況のフォローアップと審査の責任は国際連合にあるとし、独立した国際的専門機関を設置している。
(注)「持続可能な開発目標」(SDGs)とは、2015年の国際連合総会において採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」において掲げられた目標である。
1 2000年に制定されたミレニアム開発目標(MDGs)の目標を破棄し、それに代わる目標を掲げている。
誤りです。SDGsはMDGsの後継として17のゴールが設定されており、MDGsの目標を破棄したわけではありません。
2 経済成長、社会的包摂、人口増加抑制策の調和が、持続可能な開発を達成するために求められている。
誤りです。人口増加抑制策ではなく環境保護です。
3 持続可能な開発の達成には、政府の手を借りることなく民間セクターによる行動が必要とされている。
誤りです。政府や市民社会、民間セクターその他、すべてのステークホルダーが貢献することが期待されているので、政府も含まれています。
4 貧困に終止符を打つとともに、気候変動や環境保護への取組も求めている。
これが正解です。
5 目標実現に向けた進捗状況のフォローアップと審査の責任は国際連合にあるとし、独立した国際的専門機関を設置している。
誤りです。責任は国際連合ではなく各国にあるとされています。
第33回 問題24
「人間開発報告書2019(概要版)」(国連開発計画( UNDP ))の内容に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1「持続可能な開発目標」( SDGs )中の「2030年までに極度の貧困を全世界で根絶する」という目標を達成する目途が立っている。
(SDGsに関連する選択肢1のみ掲載しております。)
1「持続可能な開発目標」( SDGs )中の「2030年までに極度の貧困を全世界で根絶する」という目標を達成する目途が立っている。
誤りです。目途は立っておりません。
第36回 問題15
持続可能な開発目標(SDGs)に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 1989年にアメリカのオレゴン州で策定された、行政評価のための指標である。
2 生活に関する八つの活動領域から構成された指標である。
3 貧困に終止符を打つとともに、気候変動への具体的な対策を求めている。
4 1995年より毎年各国の指数が公表されている。
5 貨幣換算した共通の尺度によって、一律に各指標を測定する。
選択肢3が正解です。そのままです。
次の記事
次は、格差社会を表す指標であるジニ係数について。
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