食中毒と感染症

食中毒と感染症 人体と健康
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食中毒と感染症は、厚生労働省のHPの内容が試験範囲と考えてください。

試験問題を見るとそのまま出ていたりします。

厚生労働省:感染症情報

厚生労働省:食中毒

食中毒

食中毒は、細菌やウイルス、自然毒や化学物質などでも引き起こされます。
発生しやすい食中毒の原因を見てみましょう。

細菌

食中毒を引き起こす細菌には、カンピロバクター、サルモネラ菌、腸炎ビブリオ、オボツリヌス菌など様々あります。

その中でも腸管出血性大腸菌は、毒力の強いベロ毒素を産生する大腸菌の一種で、腎機能や神経学的障害などの後遺症を残す可能性のある溶血性尿毒症症候群(HUS)を併発したりします。

牛などの家畜や人の糞便中に見つかりますが、家畜では症状を出さないことが多く、人の体内に入ると下痢や発熱などの症状が出る事があります。

大腸菌は菌の表面にあるO抗原とH抗原で分類され、「O157」とはO抗原 として157番目に発見されたものを持つという意味です。

腸管出血性大腸菌O157は75℃1分以上の加熱で死滅するので、加熱調理は食中毒予防に有効です。

アルコール消毒も効果があります。

ウイルス

ウイルスによる食中毒ではノロウイルスが有名です。

細菌とウイルスの違いは、細菌には細胞がありますがウイルスには細胞自体がなく、細菌よりはるかにウイルスの方が小さいです。

ノロウイルスの潜伏期間は24~48時間で、主な症状は吐き気、嘔吐、下痢、腹痛であり、発熱は軽度です。

細菌には抗生物質が効きますがウイルスには効きませんし、ほとんどのウイルスに対して有効な薬がありません。

そのため水分や栄養補給などの対症療法しかありません。

ただし、下痢が酷いからといって下痢止め薬を飲むと、ウイルスが便から出ていけなくなるのでダメです。

下痢は体からウイルスを出そうとしている働きなので、薬で下痢を止めてしまうと最悪の場合死ぬこともあります。

過去のノロウイルスによる集団感染で、下痢止めを服用した人が全員亡くなり、服用しなかった人は翌日には元気になったという事故がありました。

ウイルスは一般的に熱に弱く、ノロウイルスの汚染のおそれのある二枚貝などは必ず加熱してから食べましょう。

ノロウイルスの消毒にはアルコールはあまり効きません。

次亜塩素酸ナトリウム(キッチンハイターなど)による消毒を行いましょう。

自然毒

フグや毒キノコなどの自然毒も食中毒の原因になります。

特に食べられるキノコと毒キノコを見分けるのは、慣れた人でも難しいので要注意です。

化学物質

ヒスタミンという化学物質がアレルギー様の食中毒を起こすことがあります。

マグロやカツオなどのヒスチジンを多く含む赤身の魚を食べた時、ヒスチジンがヒスタミン産生菌の酵素の作用でヒスタミンに変換されていると食中毒に繋がります。
赤身の魚は常温で保存せず冷蔵庫に入れましょう。

寄生虫

アニサキスなどの寄生虫が食中毒を引き起こすことがあります。

その幼虫(アニサキス幼虫)は、長さ2~3cm、幅は0.5~1mmくらいで、白色の少し太い糸のように見えます。

アニサキス幼虫は長さ2~3cmで、サバ、アジ、サンマなどの魚介類に寄生します。

アニサキス幼虫が寄生している魚介類を生で食べることで、アニサキス幼虫が胃壁や腸壁に刺入して食中毒(アニサキス症)を引き起こします。

症状としては、みぞおちの激しい痛みや嘔吐などを生じます。

対策としては、冷凍保存と加熱調理が有効です。

感染症

風邪やインフルエンザ等の感染症は細菌やウイルスが原因です。
例を見ていきましょう。

結核

結核は結核菌によって発生する感染症で、日本では毎年1万人以上が感染しています。

空気感染を起こし、一般的には肺の内部で増えて、咳、痰、呼吸困難等の症状を呈することが多いですが、肺以外の腎臓、骨、脳など身体のあらゆる 部分に影響を及ぼすことがあります。

ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染症

ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染症とは、ある種の白血球を次第に破壊し後天性免疫不全症候群(エイズ)を引き起こすことのあるウイルス感染症です。
HIVは、ウイルスやウイルスに感染した細胞を含む体液(血液、精液、腟分泌液)と濃厚に接触することで感染します。
HIVの感染経路3つ覚えておきましょう。
・性行為
・血液感染
・母子感染

デング熱

デング熱は、蚊によって媒介されるデングウイルスの感染症です。

デング熱は急激な発熱で発症し、発疹や頭痛、嘔吐などの症状が見られます。

日本では2014年に流行ってニュースになりました。

2016年には海外から帰国した方がデング出血熱を発症し、死亡する事例が発生しています。

ウイルス性肝炎

ウイルス性肝炎とは、肝臓がウイルスに感染することで炎症が起こる疾患です。
肝炎ウイルスは主に4種類(A、B、C、E型)あり、いずれもウイルス感染による自己免疫反応によって肝臓の細胞が障害されます。

肝炎 感染経路 症状など ワクチン
A型肝炎 貝類、海外での飲食など 重症化しにくい
B型肝炎 輸血、出産、入れ墨、性交渉 急性肝炎など
C型肝炎 輸血血液製剤、入れ墨 肝硬変、肝がん ×
E型肝炎 豚、猪、鹿などの動物が保有するウイルス 急性肝炎など ×

上表にあるように、C型肝炎はワクチンがなく肝硬変や肝がんの原因になるなど最もコワイということを覚えておいてください。

過去問

第28回 問題6

食中毒に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
1 ノロウイルスに汚染された衣類の消毒には、アルコール消毒が有効である。
2 腸管出血性大腸菌O-157の感染予防には、食品の加熱処理が有効である。
3 黄色ブドウ球菌は、ベロ毒素を産生する。
4 食中毒の原因には、化学物質は含まれない。
5 アニサキス症は、冷凍処理では予防できない。

1 ノロウイルスに汚染された衣類の消毒には、アルコール消毒が有効である。
間違いです。
アルコールではなく次亜塩素酸ナトリウムの消毒が有効です。

2 腸管出血性大腸菌O-157の感染予防には、食品の加熱処理が有効である。
これが正解です。

3 黄色ブドウ球菌は、ベロ毒素を産生する。
間違いです。
ベロ毒素といえばO-157です。

4 食中毒の原因には、化学物質は含まれない。
間違いです。
ヒスタミンなどの化学物質による食中毒はあります。

5 アニサキス症は、冷凍処理では予防できない。
間違いです。
アニサキス症は、魚などを冷凍処理して予防します。

第29回 問題4

感染症に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
1 疥癬の他者への感染を予防するために、患者の使用した食器の消毒を行う。
2 結核は、空気中に浮遊する病原菌を吸入することで感染する。
3 ヒト免疫不全ウイルス(HIV)は、水や食べ物を通して感染する。
4 デング熱は、マダニを介して感染する。
5 C型肝炎ウイルスの感染予防には、ワクチンが実用化されている。

1 疥癬の他者への感染を予防するために、患者の使用した食器の消毒を行う。
間違いです。
疥癬の原因であるヒゼンダニは、細菌ではないので食器の消毒による効果は薄いです。

2 結核は、空気中に浮遊する病原菌を吸入することで感染する。
これが正解です。
結核は空気中に浮遊する結核菌を吸入することで感染する空気感染を起こします。
なので肺結核が最も多いですが、腎結核や皮膚結核、腸結核などもあります。

3 ヒト免疫不全ウイルス(HIV)は、水や食べ物を通して感染する。
HIVの感染経路は3つ、性行為、血液感染、母子感染です。
飲食物での感染例はありません。

4 デング熱は、マダニを介して感染する。
間違いです。
デング熱は、蚊によって媒介される感染症です。

5 C型肝炎ウイルスの感染予防には、ワクチンが実用化されている。
間違いです。
C型肝炎ウイルスのワクチンは実用化されていません。

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