麻痺

麻痺 人体と健康
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体に麻痺のある人への介助方法を学習しましょう。

片麻痺

右半身や左半身が麻痺している状態を片麻痺といいます。
片麻痺で杖歩行をする人の介助はどのようにすればよいのでしょうか。
場面ごとに見ていきましょう。

平地を歩行する時

「杖→患側→健側」の順で足を出します。
杖と健側を続けて出すと、患側が取り残されてしまいますのでダメです。

階段を登る時

「杖→健側→患側」の順で足を出します。
健側で踏ん張って患側を引っ張り上げないといけませんから。

階段を降りる時

「杖→患側→健側」の順で足を出します。
登る時と逆ですね。
杖のあと健側を出してしまうと体を支えられません。

上着を脱ぐとき

健側から脱いで患側から着る「脱健着患」が原則です。
上着を脱がせるときは、麻痺のない側から脱がせます
そうすると脱いだ方の手で麻痺のある側も自分で脱ぐことができます。
着るときは麻痺のある側から袖を通します。

2点歩行

「杖+患→健側」の順で足を出します。

食事介助

患側にクッションを入れ、健側から介助します。
患側から介助されると、食べ物が運ばれる軌道が分かりにくかったりしますから。

対麻痺

対麻痺とは両下肢の麻痺のことをいいます。

過去問

第31回 問題128

右片麻痺者が杖歩行(三動作歩行)をする場合の杖と足を動かす順番に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
1 平地を歩くときは、杖→左足→右足の順である。
2 段差を越すときは、左足→杖→右足の順である。
3 段差を上るときは、杖→左足→右足の順である。
4 階段を降りるときは、杖→左足→右足の順である。
5 坂道を上るときは、左足→杖→右足の順である。

1 平地を歩くときは、杖→左足→右足の順である。
杖と健側を続けて出すと、患側が取り残されてしまいますのでダメです。
杖→右足→左足の順が正しいです。

2 段差を越すときは、左足→杖→右足の順である。
平地を歩くときと同じで、杖→右足→左足の順が正しいです。

3 段差を上るときは、杖→左足→右足の順である。
これが正解です。
階段を上る時は、健側で患側を引っ張り上げないといけないので、杖→健側→患側の順です。

4 階段を降りるときは、杖→左足→右足の順である。
杖→右足→左足が正しいです。

5 坂道を上るときは、左足→杖→右足の順である。
杖→右足→左足が正しいです。

第30回 問題128

次の記述のうち、対麻痺の状態に当たるものとして、正しいものを1つ選びなさい。
1 左右どちらかの上肢と下肢に麻痺がある状態
2 右上肢と左下肢に麻痺がある状態
3 左上肢に麻痺がある状態
4 両下肢に麻痺がある状態
5 四肢全体に麻痺がある状態

これは選択肢4が正解です。

第30回 問題129

右片麻痺で嚥下機能が低下した状態にある人に対する食事介護の在り方として、適切なものを2つ選びなさい。
1 食形態はきざみ食が適している。
2 食前に嚥下体操を行う。
3 食事の時は、左側にクッションを入れ座位姿勢が保てるようにする。
4 右側から食事介助をする。
5 口腔内の右側に食物残渣がないか確認する。

1 食形態はきざみ食が適している。
刻み食は咀嚼機能が低下した人には良いのですが、嚥下機能が低下した人には喉に詰める恐れがあるので適していません。
嚥下機能が低下した人には、とろみ食やペースト状の食事が適しています。

2 食前に嚥下体操を行う。
正しいです。
嚥下体操は嚥下に必要な筋肉をほぐし唾液の分泌も促すので誤嚥防止につながります。

3 食事の時は、左側にクッションを入れ座位姿勢が保てるようにする。
クッションは健側ではなく麻痺側なので間違いです。

4 右側から食事介助をする。
右片麻痺の人には左側から食事介助をします。

5 口腔内の右側に食物残渣がないか確認する。
正しいです。

第32回 問題130

片麻痺者の要介護者に対する介護の方法に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。
1 上着を脱がせるときは、麻痺のある側から脱がせ、着るときは麻痺のない側から袖を通す。
2 車いすからベッドへ移譲介助する場合、ベッドに対して要介護者の患側に車いすを置く。
3 移動介助におけるボディメカニクス活用として、介助者の支持基底面を狭くとる。
4 食事時の座位姿勢として、頸部は体幹に対して後屈の姿勢とする。
5 杖歩行の介助を行う場合、介助者は杖を持っていない側の後ろに立つ。

1 上着を脱がせるときは、麻痺のある側から脱がせ、着るときは麻痺のない側から袖を通す。
間違いです。
「脱健着患」が原則です。

2 車いすからベッドへ移譲介助する場合、ベッドに対して要介護者の患側に車いすを置く。
間違いです。
要介護者の健側に車椅子を置きます。
車椅子を持ったりしますから。

3 移動介助におけるボディメカニクス活用として、介助者の支持基底面を狭くとる。
間違いです。
移動介助では介助者の支持基底面を広くとることが必要です。

4 食事時の座位姿勢として、頸部は体幹に対して後屈の姿勢とする。
間違いです。
食事の時に頸部が後屈してしまうと、喉に食べ物を詰めて誤嚥しやすくなってしまいます。
片麻痺の人に限らず、食事の時は少し前傾で頸部は前屈が良いです。

5 杖歩行の介助を行う場合、介助者は杖を持っていない側の後ろに立つ。
これが正解です。

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