発達理論と成長過程

発達理論と成長過程 人体と健康
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人間は生まれてから死ぬまでに、どのような発達段階と成長過程を経ていくのでしょう。

一般的な成長過程を学びつつ、エリクソンとピアジェの発達段階を中心に見ていきましょう。

エリクソンの発達理論

乳児期(0~1歳):信頼感の獲得

母親との関係を通じて、自分をとりまく社会が信頼できることを感じる段階です。

幼児期前期(1~3歳):自律感

しつけを通して自分を律することを学ぶ段階です。

幼児期後期(3~6歳):自発性

自発的に行動することを通して社会に関与していく主体性を学ぶ段階です。

児童期(7~11歳):勤勉性

学校や家庭での活動などを通して努力を覚え、勤勉性を養う段階です。

青年期(12~20歳):同一性(アイデンティティ)

身体的・精神的に自己を統合し、アイデンティティを確立する段階です。

青年期初期(20~30歳):親密性

結婚や家族の形成などによる親密な人間関係を築き、連帯感を獲得する段階です。

青年期中期(30~65歳):生殖性

家庭での子育てや社会の仕事を通して、次の世代を育てていく段階です。

青年期後期(65歳~):統合感

これまでの自分の人生の意味や価値、新しい方向性を見出す段階です。

ピアジェの発達理論

乳児期(0~1歳):感覚運動期

感覚運動期では、「対象の永続性」を獲得します。
対象の永続性とは、例えば母親が視界から消えても永遠にいなくなってしまったわけではないというようなこと、それを理解する段階です。

幼児期(1~6歳):前操作期

前操作期の特徴は自己中心性です。
自己中心性は、大人のいわゆる「ジコチュウ」とは違って、自分視点でしかモノを見る事が出来ない利己的でない自己中心性のことです。
保存性の未発達やアニミズム的思考もその例です。

保存性の未発達とは、例えばコップの水を細長いコップに移すと増えたように感じる、とかですね。
つまり自分視点でしか考えられないわけです。

アニミズム的思考:ピアジェが提唱した概念で、命のないものを生き物として捉えるような擬人化して考える幼児期に特徴的な傾向のこと。人形に名前を付けて世話をする等。

児童期(7~11歳):具体的操作期

具体的操作期は「保存性獲得」「脱自己中心性」が特徴です。

青年期(12~20歳):形式的操作期

形式的操作期は、論理的思考ができるようになります。

エリクソンとピアジェの発達理論の比較

時期 年齢 エリクソン ピアジェ
乳児期 0~1歳 信頼感 感覚運動期
幼児期前期 1~3歳 自律感 前操作期
幼児期後期 3~6歳 自発性
児童期 7~11歳 勤勉性 具体的操作期
青年期 12~20歳 同一性 形式的操作期
成年期初期 20~30歳 親密性  
成年期中期 30~65歳 生殖性  
成年期後期 65歳~ 統合感  

人間の発達過程

受精後8週以内

器官が形成されます。

受精後12週以内

つわりがピークに

受精後12週以後

胎盤が形成されます。

この段階になると人間扱いなので死亡届が必要になります。

受精後21週6日以降

この段階になると中絶禁止です。
中絶してしまったら人殺しです。

出生時

4等身で生まれます。

生後1カ月~

あやすと笑う(社会的微笑)ようになります。

生後3~5カ月

体重が出生時の2倍になり、首が座ります。

生後5カ月

原始反射とジェネラルムーブメントは随意運動が始まるこの頃に消失します。

ジェネラルムーブメントとは、あおむけになったときに自発的に手足などをバタバタ動かす全身運動のことですね。

1歳2カ月~

歩行ができ、意味のある単語を発するようになります。

1歳6カ月

大泉門が閉じます。

大泉門とは、額の上部にある骨と骨の継ぎ目の「ペコペコしている」部分です。
分娩時にこの骨と骨の継ぎ目部分の隙間によって頭が小さくなるので母親のお腹から出てきやすくなります。
それが1.5歳頃には閉じるということです。

2~3歳

第一反抗期を迎えます。

3歳

乳歯が20本生えそろいます(永久歯は32本)。

3~4歳

身長が生まれた時から2倍になります。

4~6歳

成人と同等の視力になります。

過去問

第31回 問題1

次の年齢のうち、エリクソン(Erikson,E.)の発達段階に関する理論にいう「アイデンティティ」が発達課題となる年齢として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 3歳
2 7歳
3 15歳
4 30歳
5 50歳

アイデンティティの確立は青年期ですから、選択肢3が正解です。

第30回 問題12

ピアジェ(Piaget.J.)の認知発達理論に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
1 体積や量の保存の概念は、感覚運動期に獲得される。
2 自己中心的な思考は、形式的操作期の特徴である。
3 抽象的な論理的思考は、前操作期に発達する。
4 可逆的な操作は、具体的操作期に可能となる。
5 対象の永続性は、形式的操作期に獲得される。

1 体積や量の保存の概念は、感覚運動期に獲得される。
間違いです。
保存の概念が獲得されるのは具体的操作期(7~12歳頃)です。

2 自己中心的な思考は、形式的操作期の特徴である。
自己中心的な思考は前操作期(2~7歳頃)です。

3 抽象的な論理的思考は、前操作期に発達する。
間違いです。
抽象的な論理的思考は形式的操作期(12~15歳頃)です。

4 可逆的な操作は、具体的操作期に可能となる。
これが正解です。
可逆的な操作とは、例えば水の入ったコップがあって、別のコップにその水を移したときに、見た目が変わっても元のコップに戻せば同じである(可逆である)というもので、このようなことを考えられることです。

5 対象の永続性は、形式的操作期に獲得される。
間違いです。
対象の永続性は感覚運動期(0~2歳頃)に獲得されます。

第30回 問題1

標準的な身体の成長と発達に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 生後2カ月までに、首がすわる。
2 生後3カ月までに、座位保持ができる。
3 生後6カ月までに、乳歯が生えそろう。
4 生後6カ月までに、大泉門は閉鎖する。
5 生後18か月までに、一人で歩くことができる。

1 生後2カ月までに、首がすわる。
間違いです。
首がすわるのは生後3~5カ月です。

2 生後3カ月までに、座位保持ができる。
間違いです。
座位保持は生後5か月ごろからです。

3 生後6カ月までに、乳歯が生えそろう。
間違いです。
乳歯が生えそろうのは3歳頃です。

4 生後6カ月までに、大泉門は閉鎖する。
間違いです。
大泉門は1歳半ごろに自然に閉鎖します。

5 生後18か月までに、一人で歩くことができる。
これが正解です。

第29回 問題1

身体の標準的な成長・発達に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 器官が形成され始めるのは、受精後24週以降である。
2 体重が出生時の約2倍になるのは、出生後3~4カ月である。
3 身長が出生時の約2倍になるのは、2歳前後である。
4 乳歯は、生えそろうと32本になる。
5 リンパ系組織が成長のピークとなるのは、乳幼児期である。

1 器官が形成され始めるのは、受精後24週以降である。
間違いです。
器官形成は受精後8週目までに始まります。

2 体重が出生時の約2倍になるのは、出生後3~4カ月である。
これが正解です。
生後3~4か月には平均値で出生体重の約2倍になります。

3 身長が出生時の約2倍になるのは、2歳前後である。
間違いです。
身長が出生時の2倍になるのは、3歳の終わりから4歳頃です。

4 乳歯は、生えそろうと32本になる。
間違いです。
乳歯は2歳半から3歳までに計20本生えそろいます。

5 リンパ系組織が成長のピークとなるのは、乳幼児期である。
間違いです。
リンパ系組織が成長のピークを迎えるのは思春期初期(12~13歳頃)です。

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