「人間の本質」まとめ

社会福祉士に必要な知識として、人間の性格や欲求、行動パターンなどを理解しておく必要があります。

人間は、ホントに捉えどころのない生き物で、賢い人が様々な理論を提唱していますが、それでも良く分かりません。

それでも、分からないなりに体系立てて学習すると、少し見えてくるものもあります。

人間の行動を決めているのは、「欲求」「性格」「適応規制」「集団心理」「社会的役割」の5つです。

そして、人はなぜ犯罪や反社会的行動である逸脱行動を起こすのかを考察する「逸脱行動論」も重要です。

「ウェーバーの4つの社会的行為」で「行動と行為の違い」については説明しました。

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[人間の欲求]動機付け理論

古くは、スキナーの「オペラント条件づけ」、その後1950年代に「動機付け理論」が広く研究されます。

マズローの欲求階層説」をはじめ、「ハーズバーグの二要因理論」、「ブルームの期待理論」などなど。

「マズローの欲求階層説」の覚え方
人間の欲望には際限がありません。あれが食べたい、これが欲しい、ああなりたい、こうなりたい・・・。このような欲求は階層的に順位づけられるというのがマズローの欲求階層説です。5段階の階層マズローの欲求階層説は5...

[人間の性格]パーソナリティ理論

人間には、内向的、外交的、神経質、協調的など、様々な性格の人がいます。

つまり人間の行動を決めているのは、「欲求」だけではなく、その欲求を捉える「性格」もその1つです。

その人間の性格というものを学問的に理解しようとしたのがパーソナリティ理論です。
パーソナリティ理論では、類型論と特性論に分けて覚えましょう。

【パーソナリティ(性格)理論】類型論と特性論を区別して覚えよ
人間の「性格」は何で決まるのでしょう。血液型?親の育て方?体形?そんな理論を見ていきます。

適応機制(防衛機制)

先程の動機づけでもそうですが、外部から何かインプットがあったとき、それに対して何か反応を起こします。

オペラント条件づけでは人間の欲求を掻き立てるインプットでしたが、例えばストレスなどがインプットとして入ってくると人間は適応機制と呼ばれる様々な防衛反応を起こします。

適応機制には抑圧、昇華、代償、補償など様々な種類がありますので、1つ1つ例を確認しながら覚えてください。

【適応機制&コーピング】補償と代償、合理化と知性化、問題焦点型コーピングと情動焦点型コーピング
適応規制を覚えるポイントは、「補償と代償」、「合理化と知性化」の違いを押さえること、コーピングのポイントは問題焦点型と情動焦点型を押さえることです。

集団による行動パターン

上で見てきた人間の行動は全て個人に焦点を当てたものでした。

しかし人間は集団になると行動パターンが変わります。

個人ではありえなかった行動を、集団になると取ってしまうこともあります。

その集団化による影響は、良い方向にも悪い方向にも表れます。

【基礎集団&機能集団&準拠集団】集団による「社会的ジレンマ」
ソーシャルワークのグループワークでは、グループの効果を生かした自助グループやSSTなど、集団によるメリットを利用した技法を学んできました。ここでは集団の種類、集団に関する理論とそれを提唱した人、そして、人間が集団になるとどのような...

役割

人間は日々、社会の中で役割を演じて生きています。

マズローの欲求階層説の最上部にある自己実現の欲求とも関連しますが、この役割理論も人間の行動を決める一因です。

【役割理論】役割期待と役割距離、みんな役割を演じて生きている(byゴッフマン)
人は皆、役割を演じて生きています。会社では従業員という役割、家庭では父親という役割。「役割距離」という概念を知れば生き方が変わるかもしれません。

逸脱行動論

人はなぜ犯罪を犯すのか、そのような逸脱行動の原因を追究した理論には、社会緊張論、統制理論、文化学習理論、ラベリング理論、コンフリクト理論などなど、様々あります。

その中でも社会緊張論の一種であるマートンの「アノミー理論」、そして発想の転換ともいえる「ラベリング理論」は押さえておきましょう。

【逸脱行動論】アノミー理論、社会統制論、文化学習理論、ラベリング理論、コンフリクト理論
人はなぜ罪を犯すのか、なぜ反社会的行為を行うのか、このような逸脱行動の原因を考察する逸脱行動論は、その理由によってさまざまな理論があります。「行動」と「行為」の違いは、「ウェーバーの4つの社会的行為」で説明しました。今回は...

知覚

人間は日々生きていく中で、外界から様々な情報や刺激がインプットされていきます。
五感で受け取ったインプットを脳で処理して、それがオペラント条件づけになったり、適応機制として働いたりするわけです。

そのインプットは、脳というフィルターを通して知覚されますから、人間に都合のよい情報に変換されることもあります。

そのような人間の知覚の仕組みを見てみましょう。

【知覚】体制化、恒常性、錯視、仮現運動
人間は、目や耳などの感覚器官で外部からの刺激を感じ、それを脳で知覚します。実際に入ってきた外部からの刺激を脳というフィルターを通して知覚するので、人間に都合よく認識されたり補完されたりする例があります。そのような例を見てい...

記憶

知覚と並んで重要なのが人間の記憶の仕組みです。

長期記憶と短期記憶の大きな分類のなかで、1つ1つ記憶の種類を覚えましょう。

【記憶】意味記憶、エピソード記憶、手続き記憶、作動記憶(ワーキングメモリ)
人間にとって「記憶」は最も大切な宝物かもしれません。大切な人との記憶は一生覚えているでしょう。臨終間際になった時でも、その人を笑顔にできるのは、楽しかった「思い出」ではないでしょうか。思い出のチカラは偉大で...

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次は、「時事問題」まとめです。

「時事問題」まとめ
毎年、内容が更新されていく時事的分野は、数字を覚える必要があるものが多いのでややこしいですが、最新の数値を覚える必要はなく、ザックリとした値と傾向を覚えておけば問題ありません。ポイントとなる数値は以下の通りですが、これだけでは得点...

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