【社会的養護】施設養護と家庭養護

スポンサーリンク

社会的養護とは

社会的養護とは、保護者のない児童や、保護者に監護させることが適当でない児童を、公的責任で社会的に養育し、保護するとともに、養育に大きな困難を抱える家庭への支援を行うことです。

社会的養護には、児童養護施設などで保護する「施設養護」と、里親などの「家庭養護」があります。

施設養護と家庭養護

施設養護

施設養護は、児童養護施設や乳児院などの児童福祉施設で養護されるものですが、その中でも、児童養護施設内での小規模クループケアや地域小規模児童養護施設(グループホーム)などは「家庭的養護」と言われます。

つまり家庭的養護は、施設であってもできるだけ小規模の家庭に近い環境で支援する形です。

家庭養護

里親や小規模住居型児童養育事業(ファミリーホーム)、養子縁組などは「家庭養護」と呼ばれます。

カリスマくん
カリスマくん

グループホームもファミリーホームも6人定員だけど、グループホームは施設養護、ファミリーホームは家庭養護に分類されるよ。グループホームは職員が施設そのものを生活の拠点にするわけではないのに対して、ファミリーホームは子どもを養育する場所が養育者の生活の拠点であるという違いがあるからだね。

過去問

第27回 問題138

社会的養護に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
1 小規模住居型児童養育事業(ファミリーホーム)は、児童を養育者の家庭に迎え入れて養育を行う事業である。
2 民法上の扶養義務を有する親族は、里親になることはできない。
3 市町村に設置される要保護児童対策地域協議会は、主として児童及びその家族について必要な調査及び指導を行う。
4 児童発達支援センターは、虐待を受けた児童などを入所させる施設である。
5 児童養護施設は、保護者のいる児童を入所させることはできない。

1 小規模住居型児童養育事業(ファミリーホーム)は、児童を養育者の家庭に迎え入れて養育を行う事業である。
正しいです。

2 民法上の扶養義務を有する親族は、里親になることはできない。
誤りです。里親には3親等以内の親族(祖父母や叔父叔母など)が行う親族里親があります。 

3 市町村に設置される要保護児童対策地域協議会は、主として児童及びその家族について必要な調査及び指導を行う。
誤りです。要保護児童対策地域協議会は、要保護児童や要支援児童の早期発見や適切な保護を図るための協議会です。

4 児童発達支援センターは、虐待を受けた児童などを入所させる施設である。
誤りです。児童発達支援センターは虐待を受けた児童ではなく、障害のある児童を対象とした施設です。

5 児童養護施設は、保護者のいる児童を入所させることはできない。
誤りです。そんなことはありません。

次の記事

次は、これまで学んできた社会福祉の様々な制度について、都道府県と市町村の役割という観点から整理します。

「都道府県」と「市町村」の役割
福祉における都道府県と市町村の役割を整理してみましょう。概要<都道府県の役割り>・事業者の指定(一部市町村あり)・児童の入所措置・サービスの質の向上や専門職への研修・障害者手帳の交付都道府県は専門的な判定が必要な業務が...

コメント

タイトルとURLをコピーしました