職場研修と人材育成

職場研修 すぐ覚えられる各論
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仕事をする上での研修や自己研鑽についての用語を整理しましょう。

職場研修

OJT(On The Job Training)

日常の業務の中で行われる教育訓練です。
部下や後輩の性格や人格性は対象としません。

Off-JT(Off The Job Training)

通常の仕事から離れて行われる教育訓練です。
職場外での研修だけでなく職場内の集合研修なども(通常の仕事から離れている場合は)含みます。

SDS(Self Development System )

職員の職場内外での自主的な自己啓発活動を職場が認知し、経済的時間的援助や施設の提供等を行う仕組みです。

専門用語

キャリアアンカー

シャインが提唱した概念で、キャリアを選ぶ際に、個人がどうしても犠牲にしたくない、その人らしさを象徴するようなコンピタンス(成果を生み出す能力)や動機、価値観が複合的に組み合わさった概念です。

コーチング

人の自発性を引き出し、自主的な行動を引き出していくためのコミュニケーション法です。

上司と部下が対話を重ねることで部下に目標達成のために必要なスキルや知識を蓄えさせ目標に向けて行動を促すプロセスです。

メンタリング

知識や経験豊かなメンターと未熟なメンティーが交流し、対話や助言によってメンティーのキャリア面や心理面でサポートをすることです。

暗黙知と形式知

暗黙知とは経験や勘に基づく知識のことで、形式知とは言語化され客観化された知識のことです。
仕事をする上では暗黙知を形式知化して、職場で水平展開することが重要です。

過去問

第30回 問題125

人材育成や研修に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
1 経験学習モデルは、能動的実験・具体的経験と内省的観察・抽象的概念化との間の循環を否定している。
2 暗黙知と形式知の、共同化、表出化、連結化、内面化からなる循環的な変換過程は、組織の知識を創発するのに有効である。
3 OJTでは、職員の職務遂行能力は対象外である。
4 OFF-JTは、作業遂行の過程で行う訓練方法のことである。
5 エルダー制度は、新入社員のセルフラーニングを通じた事故啓発の仕組みである。

1 経験学習モデルは、能動的実験・具体的経験と内省的観察・抽象的概念化との間の循環を否定している。
間違いです。
経験学習モデルは、経験→省察→概念化→実践というプロセスを踏み、サイクルを回すことで人は学習するという考え方です。

2 暗黙知と形式知の、共同化、表出化、連結化、内面化からなる循環的な変換過程は、組織の知識を創発するのに有効である。
これが正解です。
形式知は言語化され客観化されたものですが、暗黙知は経験や勘に基づく知識のことです。

3 OJTでは、職員の職務遂行能力は対象外である。
OJTは職務を通じての研修なので間違いです。

4 OFF-JTは、作業遂行の過程で行う訓練方法のことである。
OFF-JTは職場を離れての研修ですので間違いです。

5 エルダー制度は、新入社員のセルフラーニングを通じた事故啓発の仕組みである。
間違いです。
エルダー制度は新入社員が少しでも早く、職場や仕事に慣れる事が出来るよう、先輩社員が指導を行いサポートする制度のことです。

第29回 問題121

次の記述のうち、個人が暗黙的に行ってきた仕事の仕方(暗黙知)を形式知化する方法に当たるものとして、正しいものを1つ選びなさい。
1 OJTを通して、先輩職員の仕事の仕方を模倣する。
2 各担当係が紙媒体で管理していた業務記録を電子データベース化する。
3 熟練の職員が行う仕事の仕方を文章化し、マニュアルを作る。
4 法人の理念と行動規範を毎日唱和し、職員に周知させる。
5 新人教育でマニュアルの読み合わせを徹底し、マニュアルがなくても仕事ができるようにする。

暗黙知は経験や勘に基づく知識のこと、それを形式知化するとは、文字にしたりすることで客観化することです。
ということで、選択肢3が正解です。

第29回 問題125

組織で働く者の労働意欲やキャリア形成に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
1 ハーズバーグ(Herzberg,F.)は、仕事に積極的な満足を与える要因として、監督技術、作業条件、給与などの衛生要因を重視した。
2 マズロー(Maslow,A.)は、自己実現の欲求が達成されれば、仕事のやる気は低下すると考えた。
3 コーチングとは、上司からの指示・命令により従業員の労働意欲を向上させる方法のことである。
4 キャリアアンカーとは、組織が個人にふさわしいキャリア展開を前もって計画することをいう。
5 メンタリングは、メンティー(メンタリングの受け手)のキャリア形成の促進を目的とする。

1 ハーズバーグ(Herzberg,F.)は、仕事に積極的な満足を与える要因として、監督技術、作業条件、給与などの衛生要因を重視した。
ハーズバーグは人間が働く場合、環境に対する欲求と、仕事そのものに対する欲求の二つがあり、前者を「不満足を与える要因(衛生要因)」、後者を「満足を与える要因(動機づけ要因」と呼びました。
説明文の監督技術、作業条件、給与などは衛生要因であり、いくら不満足要因の解消に努めても満足な状態になりません。

2 マズロー(Maslow,A.)は、自己実現の欲求が達成されれば、仕事のやる気は低下すると考えた。
①生理的欲求、②安全欲求、③所属と愛の欲求、④承認欲求、⑤自己実現の欲求、段階的に①から⑤へとより高次の欲求充足に向かって動機づけがなされ、①から④を充足されると強度や重要性が低下する「欠乏動機」、⑤を充足されても低下しない「成長動機」と呼びました。

3 コーチングとは、上司からの指示・命令により従業員の労働意欲を向上させる方法のことである。
間違いです。
人の自発性を引き出し、自主的な行動を引き出していくためのコミュニケーション法です。

4 キャリアアンカーとは、組織が個人にふさわしいキャリア展開を前もって計画することをいう。
違います。
キャリアアンカーはキャリアを選ぶ際に、個人がどうしても犠牲にしたくない、その人らしさを象徴するようなコンピタンス(成果を生み出す能力)や動機、価値観が複合的に組み合わさった概念です。

5 メンタリングは、メンティー(メンタリングの受け手)のキャリア形成の促進を目的とする。
正しいです。

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